D.S.~ダルセーニョ~のブログ(仮)

自分で勝手に考えたことを色々書いています

メディアリテラシーでわかるドナルド・トランプ文字ver

・初めに

 この記事は私が投稿した動画を文字にしてまとめたものです。動画の補足なんかをここに書くかも。

 動画はこちら↓

 以下たぶん動画のまま記載。

・冒頭

 どうも。初めましての方は、はじめまして。

 最初に前回の動画をご覧になったという前提でお話しさせていただきますが、今回から世界の国々のメディアリテラシーの取り組み方について、古い知識ながら皆さんにお話ししたいと思います。

 とりわけて、アメリカ・イギリス・カナダでのメディアリテラシーの取り組みをお話ししたいと思います。なぜこの三カ国なのかと言いますと、この三カ国はメディアリテラシー先進三カ国と言われていて、この三カ国の取り組みの土台があって、世界的なメディアリテラシーの普及に繋がっているのです。メディアリテラシーについて知るならこの三カ国の取り組みを知らなければならない。そういうレベルのものだったりします。なのでこの三カ国のメディアリテラシーの取り組みを、お話ししたいわけであります。今のところ三回に分けて動画にして投稿する予定です。

 で、最初の今回がアメリカ・・・をお話しする前に、メディアリテラシーの視点から、ドナルド・トランプについてお話ししたいと思います。なぜトランプについてお話ししたいのかと言いますと、実はメディアリテラシードナルド・トランプには、とても興味深い関係があるからです。

 そもそも視聴者の皆様の中には、なぜドナルド・トランプ大統領が誕生したのかが未だにあまりよくわからない、という方が多いのではないでしょうか?日本のメディア等が色んな解説をしていますが、あれで納得できた方ってどのくらいいます?ぶっちゃけ日本のメディア、新聞やテレビなんかの解説は、見当はずれにもほどがあります

 とはいえ普通に考えても、よほどアメリカに精通している人じゃない限り、トランプ大統領の誕生がわからないかもしれません。しかしアメリカに精通していなくても、メディアリテラシーの視点からトランプ大統領誕生を見てみると、なぜトランプ大統領が誕生したのかが、概ね理解できたりするんです。何も知らなくてもメディアリテラシーを知っているだけで理解できる、トランプ大統領の誕生について、皆さんにお話ししたいと思います。一応これも「アメリカのメディアリテラシーの範囲内ですしね。

 では始めます。

メディアリテラシーの視点から見たドナルド・トランプ大統領の誕生

 メディアリテラシーの視点からトランプ大統領を分析する際に注目したいのは、なぜドナルド・トランプは大統領になれたのか?というたった一つの疑問のみです。これをメディアリテラシーの視点から見るとどう見えてくるのか?

 まずは大統領選挙の時の報道から見ていきましょう。大統領選挙時のアメリカメディアの報道はどうだったのか?とりわけて共和党の代表のトランプと民主党代表のヒラリーとの対決という構図の報道が中心でしたね。この時アメリカの大手マスメディア、通称MSM、メインストリームメディアは、ヒラリーを応援するような報道が中心でした。CNNなんかは色んな調査を出してはヒラリーの優位を盛大に報道して、日本のメディアもそれをそのまま報道して、それをまた鵜呑みにした日本の知識人の多くがヒラリーの勝利を予想していましたね。ところが蓋を開けてみたら、予想に反してトランプの圧勝という結果に終わりました。この結果に不信を抱いたヒラリー陣営が投票の再確認を行うと、むしろトランプの票が増えたなんて話もあります。この結果には日本の知識人もびっくりだったと思います。まあ知識人のくせに一部メディアの報道を鵜呑みにしていたから外れただけなんですけどね。

 だが逆に言えば、メディアの報道を鵜呑みにしていたらヒラリーの勝利を予想していたという事です。メディアの報道を鵜呑みにしていたらというのが、とても重要なポイントです。

・もし日本でアメリカ大統領選挙が行われていたら、どうなっていたのかを考えてみよう

 もしもの話ですが、日本でアメリカ大統領選挙が行われていたらどうなっていたでしょう?状況もアメリカと全く一緒。つまり、トランプとヒラリーが争っている状態で、日本の大手マスメディアが皆ヒラリーを応援している状態、ですね。もし日本でこんなことが起こっていたら、最終的にはどっちが勝ったと思いますか?私は・・・100%ヒラリーが勝ったと思っています。100%つまり絶対だというのがポイントです。

 なぜ日本でアメリカと同じようなことが起こったら、絶対にヒラリーが勝っていたと言い切れるのか?それは・・・日本人の大多数派がメディアを鵜呑みにしているからです。そもそもいわゆる知識人ですらアメリカの一部報道を鵜呑みにしている様ですからね。そして日本人の大多数派が報道を鵜呑みにしているという事は、小泉劇場民主党への政権交代、福島や豊洲といった風評被害に惑わされやすい国民性、豊洲風評被害を自ら広め無駄に都民の税金を使っているにもかかわらず、絶大な人気を獲得している小池劇場、などから垣間見ることができます。

 そんな日本人とは違ってアメリカ国民はドナルド・トランプを大統領に選んだ。この違いは何なのかを考えることが、とても大きなポイントです。この違いこそが、メディアを鵜呑みにしているか否かなのです。

 先ほど言いました。日本の知識人はメディアを鵜呑みにしていたからヒラリー勝利を予想していた。これはメディアを鵜呑みにしていたから起こったことです。逆に言えば、メディアを鵜呑みにしていなかったらトランプの勝利を予想していたという事です。

 実際に報道を鵜呑みにしないで独自に情報収集を行って、大統領が決まる直前までトランプの勝利を断言していた日本の識者が、二人いらっしゃいます。その二人とは、ジャーナリストの木村太郎さんと国際政治学者の藤井厳喜さんです。冒頭で字幕表記をしたトランプ大統領誕生の解説が素晴らしかったお二人とは、このお二方です。どちらもアメリカの報道すら当てにしないで、直接アメリカ人に質問して粘り強く取材をした結果から、トランプ大統領の誕生を早期に予測し最後までそれを貫き、見事にトランプ当選を当てた、唯一の方々です。このお二方のトランプ大統領に関する解説は、日本の言論空間で出てくるものとは一線を画すもので、しかも非常に納得できる解説ばかりなので、興味を持った方は是非拝見してみることを、強くお勧めします。このお二方のようにアメリカメディアの報道を鵜呑みにしないで独自取材を行っていたら、あそこまで日本の言論空間がヒラリー勝利一色に染まることはなかったと思います。

 そしてそのメディアの報道を鵜呑みにしなかった典型例が、アメリカ国民なのです。あれだけ報道がヒラリー一色だったにもかかわらずトランプ大統領が誕生した。そのからくりは、単純にアメリカ国民が報道を鵜呑みにしないで自分達の頭で考えた結果、トランプに票を入れた。たったそれだけなのです。そしてそれは、アメリカ国民にメディアリテラシーが身についていたから起こったことなのです。言うなれば、トランプ大統領はメディアリテラシーによって誕生したということなのです。私はトランプ大統領の誕生は、メディアリテラシーの歴史に刻まれるものだと思っています。

 とはいえ、そもそものトランプの躍進そのものがメディアによる過剰報道の賜物だったりします。大統領選挙予備選挙の段階において、MSMはむしろトランプに焦点を当てた報道を行っていました。まあ、アレに関しては、視聴率稼ぎが目的だったのは明白ですけどね。ところが視聴率稼ぎで作り上げたトランプ熱が急上昇してしまった。共和党予備選挙では主流派と呼ばれた候補を次々となぎ倒して、ついに共和党の代表にまで選ばれてしまいました。これに焦ったMSMがヒラリー重視のスタンスになったのが、あの報道なのです。言ってしまえば、トランプ大統領の誕生というのはMSMの自業自得なんですよね。

・トランプ大統領はメディアによって誕生したわけではない

 しかしながらMSMが発端だったのならトランプの躍進は、報道を鵜呑みにしたアメリカ人によるものだったのではないか?アメリカ人も報道に左右されたからトランプ大統領を選んだのではないか?と思った方が、いるかもしれません。トランプ熱はメディアによって作られたものだったのか?この疑問に対する答えを導いてくれるのが、実は、バーニー・サンダースだったりします。

 バーニー・サンダースはいわゆる民主社会主義者です。民主社会主義者とは何かについては割愛させていただきますが、そんな人物をMSMが応援するでしょうか?民主党寄りのMSMはヒラリーの一経だろうと報道していました。ところがいざ予備選挙が始まってみると、バーニー・サンダースの大躍進という誰も想定していなかった展開が待っていました。

 バーニー・サンダースの原動力は若い世代が中心だったと言われています。「若い世代」というのがポイントですね。今現在世界規模で若い世代は報道を鵜呑みにしなくなっています。ここは日本もそうだという嬉しい部分があります。そんな報道を鵜呑みにしない若い世代がバーニー・サンダースを支持し、誰も予想していなかった大躍進へと繋がったのです。

 結果的にサンダースは敗れてしまいましたがサンダースの躍進からも、アメリカ国民はメディアを鵜呑みにしないことがわかります。

 実際、最近出た調査で分かったことなのですが、アメリカ国民の多くがMSMよりもトランプの方に信頼を寄せているみたいなのです。2017年2月7日にアメリカのエマーソン大学が行った調査によると、メディアを信用できるという人が39%、トランプを信用できると答えた人が49%という調査結果が出ています。メディアの報道よりも大統領の言葉の方が信用できるという結果が出ているのです。

 とはいえ、情報の価値的に考えると、一国の指導者が出す情報とメディアが出す情報は、実は等価値です。一国の指導者が出す情報は信用できなくて、メディアが出す情報は信用できるというのは、間違っているのです。仮に全く同じ情報が指導者とメディアの両方から出た場合、同じ情報なのにどうして一方は信用できなくて、一方は信用できると言えるのでしょうか?これはどちらかの情報に対する信用という名の主観が入っているが故に起こってしまう事です。つまりメディアを信用するという行為は、主観によるものに他ならないということなのです。一国の指導者を信用するのは主観だと言われることが多いですよね。なぜメディアを信用することは主観だとは言われないのでしょうか?

・信用できる情報など存在しない

 余談になりますが、そもそも信用できる情報など存在しません。存在するとしたら生中継でしょう。なぜならば、生中継はそこで起こっているありのままの姿をリアルタイムで人々に伝えていて、そこには編集という名の人の手が加わることはないからです。生中継以外の情報は全て人の手が加わっている、即ち編集されており、編集された時点で、元々の情報とは全く異なるものになってしまいます。

 これの好例が国会ですね。国会中継に関しては生中継で国会の姿を映しているので、まごうことなき事実となります。一方で報道で国会を伝える際には、国会の全ての姿をそのまま報道することはなく、メディアが重要だと思う物を切り取って編集して報道していますね。これにより元々の審議内容とは全く別の国会の姿が映し出されてしまい、結果国民に「編集された国会」の姿が報道されてしまいます。その「編集された国会」は事実とは全く異なるものになっていることが多いです。これにより事実ではちゃんと説明しているのに、編集で説明していないことになっているケースが多々生じてしまっています。その結果国民が政治に対する正しい理解ができないでいるどころか、政権や政治に対する間違った印象を抱いてしまうことにも繋がってしまっています。これがいわゆる、印象操作というやつです。

 そしてこの印象操作はメディア側の主観により生じているものです。そうでしょう?事実とは全く異なるものが、客観的な視点から作っていたらできるわけないでしょう。つまり編集という物は、どんなに客観的に作ろうと心掛けていたとしても、人の手が加わる時点で、必ず主観的なものになってしまうのです。本当に客観的に伝えたいのならば、元の情報、国会だったら国会中継を、カットなどの編集も一切しないでそのまま流すしかないのです。つまり情報というのは基本的に主観によって作られるものなのです。この情報の基本原理に基づけば、生中継以外の情報は全て信用できないのです。

 話を戻すと、アメリカ国民はこの情報の基本原則を理解しているから、メディア・大統領ともに、信用できるという数字が5割を切っているのです。トランプは五割近くが信用できるとなっていますが、それはトランプの発信するツイッターの情報が、無編集だからです。むろんだからと言ってツイッターの情報を一方的に信じてはいけないですが、どちらがより信用できるかで聞いてみたら、トランプの方が上だったというだけの話です。

 メディアを鵜呑みにしている以前に情報を懐疑的に見ているのがアメリカ国民の大多数派。だからヒラリー優位報道に惑わされなかったというわけです。これがトランプ大統領誕生の本当の根っこだったと思っています。

・メディア社会と政治指導者の関係性

 とはいえトランプ大統領の誕生は色んな要因が重なったものだったのは確かでしょう。ヒラリーが嫌われていたことだけでなく、白人中流層を支える政策を打ち出していた、移民による問題を解決しようとしていた、アメリカ第一主義が国民に受け入れられた、などのトランプ大統領誕生の理由は、確かに存在していたと思います。

 しかしながら仮にそれらの理由からトランプを支持する人が多かったとしても、メディアを鵜呑みにする人が多かったらどうなっていたでしょう?その上でそのメディアがトランプに否定的な報道をしていたらどうなっていたでしょうか?結局トランプの政策よりもメディアの報道が優先されて、結果的にトランプ大統領は誕生していなかったのではないか?と思っています。つまりトランプ大統領の誕生には様々な理由が存在していたこと以前に、元々アメリカ国民が報道を鵜呑みにしていなかったことが土台にあって、トランプ大統領が誕生したという事なのです。

 『どんなに指導者になりたい人が良いことを言っても、国民がメディアに左右される国民で、かつメディアが指導者になる人を嫌っていたら、その人物は指導者になることができない』

 メディアの影響力が増している今日、とりわけてメディアリテラシーが希薄な国におけるメディアと政治指導者との関係性は現在このようになっていると考えています。

 これを逆手にとってメディアを利用して支持を集めたのが。かつてのナチスなのです。そしてナチスのメディア戦略に危機感を抱いた人々が作り上げた思想が、メディアを鵜呑みにしないことなのです。メディアを鵜呑みにしないこと=メディアリテラシーの重要性は、アメリカ社会を見るとよく理解できると思います。

・結びに

 とりあえず、今回の動画はこの辺で以上とさせて頂きます。メディアリテラシーとトランプの関係性については、まだまだ話したいことがありますが、これ以上はいっぱいいっぱいなので、今回はここまでという事でご了承ください。

 次の動画は予告通りアメリカのメディアリテラシーの動画を投稿する予定です。トランプとメディアリテラシーの動画については、機会があったら投稿するという事で。

 最後に今回の動画の重要ポイントを提示して終わりたいと思います。

今回の動画のポイントまとめ

①トランプ大統領が誕生した背景にはメディアリテラシーが土台としてあった。

②信用できる情報など存在しない。あるとしたら生中継。それでも100%の信用はできない。情報はすべて作られるものだと意識しておく。

 ②に関しては私の動画が典型例なので理解はできると思います。

 そして三つ目のポイントとして、

③どんなに指導者になりたい人が良いことを言っていても、国民がメディアに左右される国民で、かつメディアが指導者になる人を嫌っていたら、その人物は指導者になることができない。

 これを提示しておきたいと思います。

 とまあ色々書いておきましたが、ぶっちゃけ、トランプ大統領の誕生にはメディアリテラシーが関わっていた。これだけ覚えてくれれば、後はついでに、という事でよいです。

 こんな感じになりましたが以上で終わりとさせて頂きます。それでは・・・ご視聴ありがとうございました!