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D.S.~ダルセーニョ~のブログ(仮)

自分で勝手に考えたことを色々書いています

劇場型政治の指導者がもたらしたもの

・初めに

 この記事はこちらの記事の補足記事みたいなものになります。一応単独でも成り立つように書いていますが、こちらの記事もまた読むことをオススメします↓

 http://2segno6dall.hatenablog.com/entry/2017/03/07/191424

 

劇場型政治の代表的な人物

 今回の記事では劇場型政治の指導者とその人物がもたらしたものについて書いていきたいと思う。劇場型政治については最初に提示した記事の方を参照してもらいたい。

 早速始めるが、劇場型政治の指導者といえばどんな人物が思い浮かぶだろうか?有名所だとヒトラー小泉純一郎だ。ヒトラーは言わずもがなだ。ヒトラー劇場を繰り広げたヒトラーがもたらしたものは、第二の欧州大戦とユダヤ人の虐殺と言う人類史上に残る愚行の一つだ。そのヒトラーは完全に劇場型政治で誕生したという事は、最初に提示した記事の中で記載したので省略する。ヒトラー劇場型政治の指導者の中でも、最も悪魔の所業を見せた人物であろう。

小泉純一郎劇場型政治

 もう一人の劇場型政治の代表格、小泉純一郎はどうなのか?小泉政権時代の目玉政策といえば、郵政民営化が挙げられる。郵政民営化とは、いわゆる郵政三事業(郵便・簡易保険・郵便貯金)を民営化したことだ。これが最終的に何をもたらしたのか?結論から言えば、経済の悪化だ。詳しくは自分で調べてもらいたいが、まず郵政を民営化したことにより公務員が大幅に削減された。即ち公務員のリストラである。公務員の失業者が相次いだ。失業=不景気の原則はここ数十年の日本で嫌と言うほど実感したと思われる。そのうちの一つが、郵政民営化による公務員のリストラによって行われてしまったという事だ。

 とはいえ、当時の郵便局事務局員の給料は、税金から出されたものではなく、郵政三事業の収益の中から出されたものだった。公務員削減によって税金の無駄遣いを抑える目的で行ったのかもしれないが、実際は公務員の削減では税金の無駄遣いは抑えられない結果となった。むしろ財投預託金(公団公社などへの貸し付け利息)と国債利回りの方が税金の無駄遣いとの指摘もある。

 また郵便局が扱うお金や仕事自体が民間会社になってしまったことで、お金に関しては今まで国費の一部だった郵便局のお金が無くなったことによる国費減少、仕事に関しては統制が取れていたものがバラバラになったことによる非効率化が行われてしまった。

 これらはいずれも小泉首相が目標として行ったことであるが、蓋を開けてみたら真逆の結果になってしまったことは否めない。また郵便局のお金が民間に流れたことが今日の不況の原因の一つであるとも考えられる。詳しくは除外するが、こちらの記事を参照してもらうとその理由がわかると思う。ぶっちゃけていうと、郵政民営化は日本に悪影響しかもたらさなかったのではないか?ということだ。

---今日まで拉致問題が長引いているのは小泉純一郎のせい

 また小泉純一郎氏に関しては、北朝鮮拉致問題も絡んでくる。小泉純一郎氏は日本の首相では初めて北朝鮮を訪朝し、北朝鮮政府から政府主導で拉致を行っていたことを白状させて、曽我ひとみさんを始めとした拉致被害者五人を帰国させた。これだけでも立派な仕事をしたと思うかもしれない。だが逆に言えば、それだけである。今もなお大量の拉致被害者北朝鮮に拉致されたままであり、取り戻される気運は未だに低いままだ。つまり、あの時拉致被害者を全員救出できてさえいれば、拉致問題はそこで終わっていたのではないか?ということだ。そもそも実は小泉訪朝の際に帰ってきた五人の拉致被害者は、民間調査チームや警察といった拉致被害者の情報を集めた人々ですら、知らなかった人物だとのことだ。つまり、あの時拉致被害者だと「判明していた」人々は、全員帰ってこなかったという事だ。またこの五人は北朝鮮の内部事情に精通していない、つまり内部暴露の可能性が低い人物だったから送還されたという話もある。言ってしまえば、小泉首相はこの五人の返還で妥協してしまったという事だ。果たしてこれが本当に成果と言えるのだろうか?

バラク・オバマ劇場型政治を行っていた!?

 小泉純一郎以外の劇場型政治の代表人物はいるのか?実は私はあのバラク・オバマ劇場型政治を行った人物の一人なのではないかと考えている。というのも、バラク・オバマもまた劇場型政治の特徴である、単純明快なキャッチフレーズを打ち出し(Yes, we can)、マスメディアを通じて広く大衆に支持を訴えた、ポピュリズム的政治手法を行った人物だ。バラク・オバマは何をもたらしたのか?良い悪い様々なものをもたらしたが、一番大きいのは自称イスラム国(ISIL)の台頭だ。自称イスラム国が現れた結果どうなった?中東だけでなく、世界中がテロの脅威に見舞われることとなってしまった。また、中国の覇権が強くなったこともバラク・オバマのせいだとの見方がある。このバラク・オバマの尻拭いをしようとしているのがドナルド・トランプなのである。

ドナルド・トランプ劇場型政治を行っている?

 そのドナルド・トランプについて劇場型政治と関連させると面白い見方が出てくるので、補足という形で記載しよう。トランプ大統領自体がポピュリズムの代表的な人物で、トランプ大統領も劇場型政治を行っているという印象を抱いている人が多いかもしれない。もし仮にトランプ大統領が劇場型政治を行っているのだとしたら、それはインターネットを用いた劇場型政治であろう。

 インターネットもまた広義の意味ではメディアの一種だ。メディアを用いているという意味では、インターネットによる劇場型政治もまた、やろうとすればできるものであろう。

 だがトランプ大統領の特徴として、既存のメインストリームメディア(いわゆる大手大衆メディア。代表的なものだと、ニューヨークタイムズやCNN、NBCなどが挙げられる。以下MSMと表記)と戦っているという特徴がある。劇場型政治は、特にMSMを懐柔させて行う政治だ。もしトランプ大統領が劇場型政治を行っているのだとしたら、既存の劇場型政治とは全く異なる劇場型政治となる。

---インターネットを活用した劇場型政治は難しい

 またインターネットを活用していたとしても、結局既存メディアは反政権報道を絶やさないでいる。つまり仮にインターネットを用いた劇場型政治を行おうとしても、MSMが反政権報道を行ってしまったら、劇場型政治は効果的には左右しない。まあ国民がMSMよりもインターネットの方を信頼しているというのなら話は別かもしれないが、インターネットの特色上、インターネットの全面信頼は危険すぎる。インターネットは玉石混交の情報空間なので、インターネットの報道を鵜呑みにしていたら必ず矛盾に行き当たる(といってもこれはMSMを鵜呑みにしても言えることなんだけど)。よってインターネットに関しては、信頼しないのが基本なのだ。インターネットを信頼するしないという話よりも、MSMが信頼「できない」というのが、MSMよりインターネットを重視する人々の本音だろう。

 こういう側面がインターネットにあることから、インターネットを活用した劇場型政治というのは、難しいのではないかと考えられる。更に言うなら、インターネットはテレビと違って双方向の受発信を行うメディア。テレビ報道は送り手から受け手に対して一方向にメッセージを送るメディアだ。だからナチスが掲げたようなプロパガンダがテレビを通じて広まってしまうのである。一方のインターネットは発信者と受信者が双方向のやり取りを行えるものなので、仮にプロパガンダを流して大衆を洗脳しようとしても、第三者の側から洗脳しようとしているという指摘が入る。インターネット空間で劇場型政治を行おうとしたら、国民による検閲が入る、と言った方がいいだろう。つまりテレビと違って情報があらゆる角度から精査されるという事なのだ。ネットを使った劇場型政治を行おうとしたら、国民の介入により劇場型政治の裏が暴露されてしまうので、結果的に劇場型政治は行えなくなると考えている。

 またトランプはインターネットメディアを活用しているというよりも、インターネットメディアを使った情報発信をしているというのが正しい。どうしてそんなことをしているのかといえば、MSMが正しい情報を伝えていないからだ。「MSMが正しい情報を国民に提供しないのなら自分で情報発信すればいい、幸いにも今はインターネットがあるのだから発信は容易だ」。恐らくトランプ大統領はこう考えてtwitterを活用しての情報発信を行っているのだろう。少なくともトランプのtwitterの活用法は劇場型政治の特徴である、単純明快なキャッチフレーズは存在しない。あえていうなら妥当MSMがキャッチフレーズになるだろうが、それはトランプ一個人の方針なのであって、アメリカ社会が妥当MSMを目指すものではない。

 以上長々と書いてきたが、結論を言えば、トランプ政治は劇場型政治ではないという事だ。まあトランプの軌跡は劇のようなストーリー性のある物だと思うが、それはトランプ一個人の軌跡なのであって政治とは全く関係ない。

 どちらかというと、大統領選挙におけるヒラリー・クリントンの選挙戦略の方が劇場型政治に近いだろう。実際にMSMはヒラリー陣営を応援していた。指導者とメディアの癒着という意味では、ヒラリー・クリントンの選挙戦略は立派な劇場型政治だ。だが結果的にヒラリーの劇場型政治は敗北した。それ即ち、アメリカ国民は劇場型政治を否定したという事だ。そんなアメリカ国民が支持しているトランプ政治が、劇場型政治なわけがない。トランプ政治はちゃんとした民主主義の政治なのである。

民主党への政権交代は劇場型の「政治戦略」だった

 話を戻して、他に劇場型政治に当たるものと言われて思い浮かぶのは、民主党への政権交代が挙げられる。が、厳密には民主党政権劇場型政治ではない。政権交代までの流れが劇場型だったという少し特殊な事例だ。具体的にあの当時の政権交代運動を劇場型政治の特徴に当てはめてみると、単純明快なキャッチフレーズは反麻生内閣だ。これをメディアと民主党が中心になって国民に広めた結果、ポピュリズム的な反麻生運動が起こり、結果民主党政権が誕生したという事だ。劇場型政治というよりも劇場型の政治戦略と言った方がいいのかもしれない。

 この反麻生の劇場型政治戦略の特徴は、指導者がいないという事だ。あの当時実質的な反麻生の指導者は誰だっただろうか?鳩山由紀夫か?鳩山由紀夫民主党の代表だったに過ぎない。つまり反麻生運動は指導者なきポピュリズム運動だったのだ。反麻生勢力が一致団結して麻生内閣倒閣のための運動を始めた。

---本当はマスメディアが反麻生運動の指導者だった・・・?

 それに乗っかったのがマスメディアなのである。反麻生勢力とマスメディアの協力という意味では、劇場型政治の特徴が表れている。ポイントはメディアも積極的に麻生内閣倒閣の後押しをしたことだ。たとえどんなに些細なことでも不祥事として取り上げて国民に悪い印象操作を行い、国民を反麻生に持っていった。どうもマスメディア自身も麻生内閣を嫌っていたようで、それが民主党と協力しての麻生内閣倒閣運動になったとのことだ。

 むしろ国民への影響力を考えれば、麻生倒閣運動の実質的な指導者はマスメディアだったと言ってよいだろう。そのマスメディアが麻生政権に代わる政党として民主党を選び、民主党による麻生内閣追及を応援し、結果として麻生内閣を倒して民主党に政権を取らせたのだと考えている。

 以上は私一個人の考察であるが、もしこれが本当だとしたら、メディアが社会に大きな影響をもたらす現代社会における超重大問題だと私は考える。少なくとも、世界のメディア史に残さなければいけない事案だと考えている(まあ慰安婦もそうだと思うけど)。あくまでも私一個人の推測であるが、民主主義社会においてメディアが政治を動かそうとすることは、絶対にあってはいけないことだ。その絶対にあってはいけないことがかつて日本で起こっていたかもしれないという事は、日本人は頭に入れておいてほしい。公的な、麻生内閣倒閣時のメディア報道に対する検証が行われることを、私はいつまでも祈っている。というか先進国だったら絶対に検証されているはず。

 まとめると、麻生内閣倒閣並びに民主党政権誕生までの一連の流れは、メディアと民主党の連合軍による劇場型の政治戦略が行われたものであるということだ。

劇場型政治の指導者への総括

 このぐらいで劇場型政治の代表例は終わりとしよう。そしてこれらの代表的な劇場型政治は最終的に何をもたらしたのか?ヒトラーは欧州の混乱とユダヤ人の大量虐殺を、小泉政権郵政民営化による更なる不況と拉致問題の未解決並びに停滞を、民主党政権は日本の衰退を、オバマは自称イスラム国の台頭を始めとした中東のごたごた並びに世界におけるテロとの脅威や中国・ロシアの覇権を生み出した。あくまでも私が具体例として挙げたものに過ぎず、他にも劇場型政治の例があったらコメントで指摘してもらいたいが、私が挙げたものだけでも最終的に混乱をもたらすものしか起こっていないことがわかる。つまり劇場型政治というのは、国を衰退させるだけでなく、世界への影響力のある国だったら、世界そのものを壊しかねないものなのだ。そんな劇場型政治が蔓延する国に未来はあるのか?どことは言わないが。