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D.S.~ダルセーニョ~のブログ(仮)

自分で勝手に考えたことを色々書いています

人手不足を考察してみる③結局企業が全部悪い?

人手不足

・初めに

 この記事も含めたシリーズの一覧はこちら↓

 http://2segno6dall.hatenablog.com/archive/category/%E4%BA%BA%E6%89%8B%E4%B8%8D%E8%B6%B3

 今回の記事では前二つの記事を踏まえた上での記述になります。こちらを読む前に、前の記事二つを読んでおくことをオススメします。

 

・人手不足の本当の理由

 前二つの記事では、正社員不足そのものの考察と業種別に考えた人手不足の考察を行ってきた。前二つの記事の考察を踏まえた上で、改めて人手不足の理由を考察してみると、以下の要素が人手不足の主な理由であると推測することができる。

・若者の価値観の変化(深夜労働したくない、楽な仕事がしたい、時間に自由が欲しいetc)。

ブラック企業の横行による正社員という名の安定の崩壊と企業への信頼度の低下。

少子高齢化と労働場所の数が釣り合っていない。

---若者の価値観の変化は見方を変えれば企業の問題になる

 そしてこの三つはいずれも企業の問題が含まれる。若者の価値観の変化は若者の問題なのではないかと思うかもしれないが、そもそもこの価値観の変化は本当に問題なのか?深夜労働したくないという意見は、そもそも深夜労働がおかしいのではないかという若者からの問題提起だ。実際インターネットでは24時間営業の廃止に歓迎の声が高まっている。

 楽な仕事がしたいというのは若者の仕事に対する情熱がなくなっていることになるが、ではその仕事に対する情熱をなくしているのは誰だ?ブラック企業の横行で企業不信が強まっている状況で、どうやって仕事に対する情熱を高めようというのだ?

 時間に自由が欲しいというのも、一日8時間週40時間労働のフルタイム勤務に対する問題提起という見方だってできる。そもそも日本社会は働きすぎといわれており、この働きすぎな日本社会に今の若者は疑問を抱いているのではなかろうか?

 以上のように考えると、若者の価値観の変化に対応できない企業が悪いという部分が浮かんでくる。実際の所、若者に人気で人手不足に陥っていない企業だって存在している。そういう企業は若者が就業したいと思えるような工夫をしている。例えば、労働時間が少ないだけでなく残業がなかったり、仕事内容が楽というよりも楽しいといった工夫だ。

---「楽」と「楽しい」は違う

 「楽」と「楽しい」は同じ漢字を使っているがその意味は全く異なる。この意味が分かるだろうか?人気な仕事というのは単純に仕事が楽しかったりなどして、評判のいい仕事なのだ。今はインターネットが発達していることにより、仕事が楽しい企業=ホワイト企業に関してはインターネットで拡散される。その結果、ホワイト企業に対する求人が急増。つまり、応募がホワイト企業に偏ってしまっているから相対的に人手不足が起こっているという事なのだ。またホワイト企業に求人が偏ってしまうのは、ブラック企業を敬遠している求職者が多いことも作用している。

・人手不足は企業の自業自得?

 このようにして考えてみると、人手不足の主たる原因は企業にある可能性が非常に高いのではないか?という疑問が浮かんでくる。実際の所、ブラック企業の横行や賃上げを行わないことなどで企業に対する不信感は根強くなっている。そんな状況なら求職活動が売り手市場になるのも納得するのではないだろうか?

 少子高齢化と労働場所のミスマッチも、少子高齢化していて生産年齢人口が減少していることを考慮しないで、自分達の利益ばかりを追求して事業所やチェーン店をガンガン出店する企業側の問題が大きいのではないだろうか?(これについてはこちらの記事も参照)。それでいて人手不足だと嘆き、足りない人手を外国人で補おうとしたり、それでいて人件費削減に終始している企業の有様は、馬鹿なんじゃないだろうか?言ってしまえば、企業がバカだから人手不足が起こっているのである。

 参考までにこんなツイートを紹介しておこう。

 もしこれが本当だとしたら、日本企業の人手不足は、まさに愚の極みと言わざるを得ないだろう。これからも売り手市場で職を選んでいけばいいのかもしれない。ってかこれが本当の真相だったら、今まで私が考察してきたものは何だったんだ・・・。

・企業の脳死状態は人を殺す

 とはいえ、こんな企業の脳死状態を放置しておくわけにはいかない。なぜならば、実際に職にありつけない人が一定数存在しているからだ。もしも先ほどのツイートが人手不足の真実だというのなら、技術がなくて社交性がなくて年齢が高い人は職にありつけないという事になる。企業の選別による人手不足は実は重大な事態なのだ。

 また企業だけでなく求職者も職を選別している状況も問題だ。求職者は労働環境の良い所に職を求める。その結果、いわゆるホワイト企業に求人が殺到してしまう。ホワイト企業に求人が殺到するという事は、その分落ちる人も多いという事だ。ホワイト企業の選考に落ちた人はどうなる?中には嫌々ブラック企業に就職することになってしまう人もいるだろう。その結果うつ病などの病気にかかったり、最悪の場合は自殺にまで自身を追い込んでしまう事にもなりかねない。

---ブラック企業で働けば働くほど脳死状態に追い詰められてしまう

 どうもブラック企業で働いている人は、自分が異常な状況に置かれていることに気づけないことが多いらしい。周りに助けてくれる人がいない状態で全てを一人で抱え込んだ結果、最悪の結末を迎えることになる人が後を絶たないらしい。それについてはこちらのサイト等様々な所で話題になっていたりする。

 こうした不遇な目に合っている人々の受け皿になる存在が必要だ。だがそんな受け皿は脳死状態にある日本企業社会において、存在するのだろうか?存在したらそこにまた人が集中して、溢れた人はまた同じことの繰り返しとなる。こんな状況を打破するためには、企業の脳死状態を治す必要がある。

・企業の脳死状態は治せるのか?

 では企業の脳死状態を治す方法はあるのか?やり方次第では完治・・・とまではいかないが、今よりもだいぶ企業環境が良くはなるだろう。そのやり方の一つが、以前私がブログに書いた週一休業法案である。詳しくはその記事を参照してほしいが、これを設ければ企業の脳死状態はある程度解消されると思われる。

 だがこの法案はあくまでもブラックな労働環境を是正するための案の一つに過ぎない。週一休業法案で人手不足が解消できるかどうかは不明・・・むしろ求職者が増えることになるかもしれない。週一休業法案とはまた別の受け皿が必要だ。

---「受け皿」とは?

 その受け皿とは一体何だ?単純明快にホワイト企業だ。だがそのホワイト企業も選考で人を選ぶだろうし、週一休業法案でホワイト企業が増えるとも限らない。ではどんな受け皿があるのか?私は国営企業が受け皿になるしかないと考えている。

---国営企業が受け皿に「なるしかない」

 なぜ国営企業が、スキルや社交性がない不遇な人の受け皿になるしかないのか?それは単純明快に民間企業が信用できないからである。そもそも不遇な人々の受け皿たる存在は、その人たちの待遇を本気で考えている人が多ければ、今現在既に受け皿が機能しているはずである。実態を考えれば、民間企業が不遇な人々の受け皿になることは、ありえないことがわかる。またそもそも民間企業は利益が最重視されるもの。基本的人権よりも自分達の利益を優先するのが、企業活動という物だ。だからブラック企業が横行するのだし、賃金だって上がらない。そもそも民間企業が不遇な人々の救世主になること自体がありえないのだ。だったら誰がやるのか?ボランティアがやるのか?ボランティアでは限界がある。結局最終的には、国がやるしかないのだ。だから国営企業が不遇な人々の救世主になるしかないと考えているのだ。

・結論:企業が悪い

 とはいえ、国営企業を職にありつけない人々の救世主にしていいのか疑問に思うかもしれない。そもそも国営企業自体が信用できないと思うかもしれない。実際の所、時の政権次第では国営企業は今の民間企業を超えるブラック企業にだってなり得る。だがブラック企業になる可能性があるから信用できない部分は、民間企業もまた同じもの。むしろ今の日本の状況を考えれば、民間企業が信用できないから国営企業を設立させるしかないのだ。つまり結局の所、民間企業が自分達の身勝手なままに振る舞うから国営企業で解決させるしかないという考えが生まれるのであり、民間企業がちゃんと職にありつけない人の受け皿になってくれさえすれば、国営企業が出てくる必要はないのである。実際の所、民間企業は不遇な求職者の受け皿になってくれているか?低賃金で重労働させているところがほとんどではないか!民間企業がきちんと社会に貢献してくれていないから、国営企業で社会を安定化させるしかないのである。他にもいろいろな理由で私は全ての業種に必ず一つは国営企業を設立させるべきだと考えているが、その国営企業を重視する理由は結局の所、民間企業が国と社会に貢献してくれていないから、というただ一つの理由に収束する。結局の所、今の日本企業社会の現状は、民間企業が悪いの一言に全てが集まってしまうのである。

 

 人手不足も、賃金が上がらないのも、悪質な労働環境も、ブラック企業が絶えないのも、うつ病が絶えないのも、自殺者が後を絶たないのも、日本経済が復活しないのも・・・etc。

 すべて・・・

     企業が悪いのである

 

以上で人手不足に関する一連の記事を終わりです。