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D.S.~ダルセーニョ~のブログ(仮)

自分で勝手に考えたことを色々書いています

中国は本当に日本に核を撃つのか?

 ・初めに

 前後編に分かれる記事となります。前後編共通のテーマはタイトルの「中国は本当に日本に核を撃つのか?」です。

 前編の今回は「カエルの楽園が地獄と化す日」を拝読した上で抱いた疑問を、本の中身と共に紹介するものとなります。またその疑問が世界の核保有国にも当てはまることも書いています。カエルの楽園が地獄と化す日」の内容をそのまま引用するので、まだ読んでいない方やこれから読もうとしている方には、ネタバレ注意です。ちなみに本の引用部分はこの色で書いています。

 

後編はこちら→

 

・きっかけは「カエルの楽園が地獄と化す日」を読んだこと

 今回はこちらの本を読んで疑問に思ったことをまとめたいと思う。

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 なお、内容について記載しながら記事を書くので、ネタバレ注意です。本当は百田氏・石平氏に直接聞いてみたいのだが、中々訪ねる機会という物がないのでな・・・。

 早速始めるが、「カエルの楽園が地獄と化す日」を読んで疑問に思ったこと。それは中国が本当に日本に核を撃ってくるのか?ということだ。

 まずは作品の中身について簡単に述べておくと、この本はカエルの楽園を読んだ石平氏が是非対談したいと百田尚樹氏にお願いして実現した対談の内容をまとめたものとなる。二日間にわたってカエルの楽園を踏まえた上での予想される中国の動きと日本の未来を、お互いの知識や気力といったもの全てを最大限に導入した対談だったと両者は言う。そう豪語するだけあって本の中身は非常に衝撃的な内容ばかりだ。カエルの楽園と現在の日本、中国を踏まえた上でのシミュレーションは、読んでて恐ろしくなったが非常に読み応えのある本だった。

・中国が日本を欲しがる理由

 カエルの楽園が地獄と化す日の中では中国が日本を欲しがる理由についても触れられていた。端的に言ってしまえば、中国は日本の全てがほしいのだという。具体的には豊かな自然と農作物が作れる大地、豊富な水などの資源、男・女といった人的資源、大きな経済力、などなど。世界的に見て日本が豊かな国なのは周知の事実だが、その全てを中国は欲しがっているという。

 ではなぜ中国は日本の全てを欲しがっているのかといえば、現在の中国の状況が非常に悪い状況になっているからだ。中国14億人が暮らしていけるだけの「生存空間」が現在の中国にはないという。

---中国の深刻な環境問題

 具体的に本に書かれていることをそのまま記述すると、水問題に関しては2007年の統計によると全国660都市のうちの551都市が水不足に陥っており、中でも110都市は特に深刻な状況だとのことだ。そして中国の水資源は人口に必要な量の3割しか確保できないとのこと。その水資源においても、全国の地下水源の80%と地下水の45%が深刻な水質汚染に見舞われていて、都市部に限れば地下水源の97%、地上の水源の90%が大変な水質汚染になっているとのことだ。そんな安全でない水を既に二億人以上が使用に迫られている状況とのことだ。更に淡水系の5割、海域でも渤海の75%、東シナ海の78%、黄海の45%、南シナ海の28%が漁業に適さない水質になってしまっているとのことだ。

 大気汚染も非常に深刻なことは日本人の多くがご存知だろう。2006年の国家環境保護局の報告では中国の全都市の3分の2近くの空気が汚れているとのこと。特に石炭の産地で石炭火力発電に頼っている北部の山西省や北東部の遼寧省北京市、天津市、河北省の39都市の汚染度が酷く、マスクが必要どころか、中国人自身が「人類が暮らすことができないほどにまで汚染が広がっている」と指摘するほどの酷い状況になっているとのことだよくそんなところでサミットとか開けて、普通に世界の首脳陣も訪れることができたな。

 これらの水質汚染と大気汚染は当然大地にも広がるものであり、それは砂漠化という形で表れている。2014年に中国国家林業局が発表したデータによると、2014年時点で荒地化した中国の大地は261万㎢で国土面積の27%、砂漠化した大地は172万㎢(日本の総面積の4.6倍)で国土面積の18%で、これらによって四億人以上の生活に支障が出ていると言われている

 以上は全て本の記載を引用したものとなる。本にはさらに詳しく書かれているので、もっと知りたい方は是非立ち読みでもいいから読んでみることをオススメする(まあ立ち読みで満足できるような本じゃないけど)。

---中国の深刻な人口問題

 これらの環境問題に加えて、人口問題も中国の大きな課題となっている。こちらも本から引用するが、2013年に中国政府が発表した数字によると、安定した生活基盤を持たず職場と住居を転々としている流動人口が2億6千万人、そのうちの8割が農村戸籍農民工で平均年齢は28歳。中国政府は彼らを暴動者予備軍と称しているようだが、こうなったのは中国の急速な経済成長が原因だ(当然ながら日本も中国のこの状況を後押ししたという事は決して目を背けてはいけない事実である)。また「蟻族」と呼ばれる安アパート一部屋に6、7人で共同生活をしている大学を卒業しても就職できないでいる地方戸籍の若者が100万人存在しているという。ちなみに普通の大卒でも三割しか正規の職を得ることはできないという事だ(これに比べると日本はだいぶマシだが、中国が酷過ぎるだけであり正規職につけても人生の退職にまで追い込まれるような事案が相次いでいる日本の労働環境は、必ずしも正常だとは言えないことは覚えておいてほしい)。

---中国の男は日本の女性を欲している

 これらに加えてもう一つの深刻な人口問題が、結婚適齢期の男女比のバランスが崩れていることだ。長年の一人っ子政策に男尊女卑が加わったことにより、男を生んで女を生まない中国家庭が増えた結果、出生する男女比が120対100と歪になっており、既に3400万人ほどの男余りが生まれてるとのことだ。これを解決するために中国が行っているのが、海外への中国人移住政策なのである。海外に余った男を送らせてその地の女性と結婚させる。その移住の地として最も適しているのが日本となる。原文ママで、石平さんが仰る中国の計画を載せよう。

 『3400万人の適齢期の女性を短期間で確保するのは不可能ですから、国内で解決することは物理的にできません。そうなると、余った男たちを外国に送り込むしかない。領土を増やして流動人口を送り込むメリットは、ここにもあります。沖縄や本州、九州を乗っ取って、日本人女性と強制的に結婚させる。表向きは、当人たちの自由意思に基づく「最大の友好事業」という宣伝がされるでしょう。3400万人の怒れる男の一部でも日本人女性と結婚させることができれば、皮肉な「世紀の友好」になりますよ。少子化と人口減少、過疎化に悩む日本が狙われているのも、皮肉な話です』

 

 以上のように、生存空間の問題を解決したいから中国は日本を狙っているのであり、実際に日本を支配して中国人民の生存空間の確保することを求めているのである。

 これらの記述では男は不要になるのではないかと思うかもしれないが、使える男は奴隷として使わせ、使えない男は虐殺する。女に関しても容姿端麗な女以外は虐殺するだろう。平和ボケしているお年寄りなんか真っ先に殺されるであろう。実際にこのような記述が本の中ではされているし、チベットウイグル人に関して既にこのようなことを行っているとのことだ。

 日本の未来をこんな状況にしていいのか?それを警告しているのが、カエルの楽園が地獄と化す日なのである。

・中国が日本を欲しがる理由を踏まえた上で日本への核使用を考えると・・・?

 以上が中国が日本を狙っている大きな理由であると本の中では語られている。そして本の中ではもしも日本が日米同盟の庇護を失ったら、東京や大阪に中国は平気で撃つと語られている。私はこの部分に大きな疑問を抱いた。なぜならば、中国がもし本気で日本に核を落としたら、中国が欲しがる豊かな自然と農作物が作れる大地、豊富な水などの資源、男・女といった人的資源、大きな経済力といったものがすべて失われてしまうからだ。日本の全てを欲しがっているのに、日本の全てを消滅させることを中国はするのだろうか?

 むろんゼロではないので本気で行うことは考えられなくもない。しかし本当に落としたら日本はどうなるのか?上記のものが全てなくなった日本に残るのは放射能に汚染された大地だけである。その除染を行って移住するようにすればいいと思うかもしれないが、そもそも除染に何年かかる?そして除染している間、当の中国国内はどうなる?除染を待っている、行っている余裕が中国にはあるのだろうか?

 女だけを日本からとってきたとしても、結局劣悪な生存空間の解決にはならない。同じことが男やお金、物などの資源にも言える。欲しいものだけ取って核を落とす。そんなことをしても生存空間の解決にはならないし、宝の持ち腐れになるだけだ。

 以上を考えると、中国が本当に核を撃つのかは疑問にならないだろうか?本当に核を撃つメリットが中国にはあるのだろうか?

・中国が日本に対して行いたい虐殺は・・・

 むろん虐殺目的で核を撃つという指摘もあるだろう。性と労働の奴隷として必要な日本人だけを取ってきて、後は残して一か所にまとめて虐殺する。しかし、それでも結局上記の通り放射能に汚染された大地が残るだけだ。

 それに、核による虐殺は一瞬で終わってしまう間接的な虐殺だ。チベット人ウイグル人に行っているような直接的な虐殺ではない。この本にはいわゆる南京大虐殺の報復として東京大虐殺を行いたいと中国人が述べていることが書かれており、実際に中国人の75%は日本人を殺したいと思っているそうだ。中国人の多くが殺したいという日本人を、ボタン一つ押すだけで国が簡単に殺してしまっていいのだろうか?それで中国人は納得するのだろうか?私は中国が本当に行いたいのは、核による間接的な虐殺ではなく、銃やナイフ、自らの手足などの体を使った直接的な虐殺だと考えている。東京大虐殺もいわゆる南京大虐殺と同じことを東京で行うものなので、核を東京に落とす虐殺とは違うものであろう。という風に考えると、虐殺目的での核の使用に関しても疑問を抱いてしまうのだ。

 大体虐殺目的で核を使いたいのなら、それこそチベットウイグル地域で核を使っているはずである。・・・まあ自分達の方にも被害が及ぶかもしれないが。では東京に核を落とした場合の中国への被害は?現在の核爆弾は広島・長崎に落とした原子爆弾と比べるとはるかに強力になっているという。そんなものを東京に落としてそもそもの中国が被害を受けない保証はあるのだろうか?

・撃ちたいけど撃てない核保有国のジレンマ

 以上のように考えると、中国が本当に核を撃つのかはわからなくなってくるのではないだろうか?ちなみにこうした核使用に関するある種のジレンマは全ての核保有国に存在している。実際に核を敵国に使ったらどうなるのか?世界情勢にもよるかもしれないが、大半の場合は世界中から非難されるはずだ。世界中から非難される核使用国はどうなるのか?味方を失い経済制裁を食らって、場合によっては他国に危険国とみなされて攻め込まれることだって考えられるだろう。つまり核を実際に使用することは、周りまわって自分達の国を滅ぼすことに繋がってしまうのだ。だから核兵器は使用したくても使用できない存在になっていると私は考えている。このような核のジレンマは中国だけでなく、ロシアにも、EU諸国にも、イランなどの中東諸国にも、アメリカにも存在しているだろう。

---ジレンマと同時に存在する核の脅威

 ただしこのようなジレンマがあるからといって、核の脅威が少なくなることはない。核使用のジレンマがあるにもかかわらず核の脅威がなくならない理由が世界にはあるのだ。第一にはテロリストの存在が挙げられるだろう。世界を滅ぼすことを本気で考えるテロリストが核を持ったらどうなるだろうか?見境なく核を使用するのは目に見えている。テロリストに対抗するために、目には目を的な意味で核には核をで核を持っている国というのもあるだろう。

 またそもそもの核保有国が暴走して見境なく核を撃つ危険性だってある。一番暴走の可能性があるのは北朝鮮だろう。現在の北朝鮮は核開発を進めていることから、国際社会から経済制裁などの圧力を受けている。北朝鮮側の主張によると、自分達の核開発はアメリカの脅威に対抗するためとのことだが、現在経済制裁を受けていて誰からも信頼されなくなっている以上、世界に対する報復的な意味で無差別に核使用を行う可能性は十分にある。だから世界中が北朝鮮に不安の目を向けているのであり、アメリカが北朝鮮を危険視しているのも自身に核を落とすことよりも、無差別に核を使用することを恐れているからなのだ。核使用のジレンマの裏側で見境なく核を使用する勢力の危険性が存在していることもまた事実なのだ。よって核の脅威がなくなることは永遠にないだろう。

 

 以上核の脅威と核保有国のジレンマについて述べた。中国も確かに核保有国のジレンマに陥っているのは間違いないだろう。そのジレンマの克服のために国際機関を支配して自分達の核使用の正当化を目論んでいるという面も存在するかもしれない。しかし、世界を支配して好きなように核が使用できる状態になったとしても、日本への核使用は中国が日本を支配したい理由を考えれば、やっぱり疑問符がつくものであると私は考える。核保有国のジレンマと日本支配の目的という観点から、中国が本当に日本に核を撃つ可能性は少ないのではないかと思っている。むろんゼロではないことも十分承知している。

・今回はここまで

 今回はここまでとする。後編の記事では本当に中国が日本に核を撃たないのであるならば、日本はどうすべきなのかについて記載したいと思う。