D.S.~ダルセーニョ~のブログ(仮)

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日本スポーツがメディアの落とし穴にはまらないためにはどうすればいいのか?シリーズ日本スポーツ完結編

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 長きにわたった日本スポーツシリーズも今回で最後である。

 

 これまでの文章で四つの具体例を出してきた(厳密には錦織選手と羽生選手は落とし穴にかかってないが)。これらの具体例はあくまでも一例であり、他にもメディアの魔の手にかかってしまったスポーツ選手は山のようにいる。読者の中にも思い浮かぶ人がいるのではないだろうか?そして以上の具体例から、導入編で述べられた落とし穴が実際に存在することがご理解いただけただろうか?

 ではどうしてこういう風になってしまったのか?そしてこの落とし穴を克服するためにはどうすればいいのかをここで述べよう。

 まず改めて落とし穴を確認すると、とあるスポーツが優秀な功績や活躍をしたとする。そうすると、マスメディアが一丸となってそのスポーツと選手を持ち上げ、特に選手に至っては芸能人的な扱いをさせられ、テレビ番組やCM出演といったメディア露出が多くなってしまう。その結果選手は本来行うべきトレーニングが疎かになってしまい、その後の功績や活躍が落ちてしまう。これが日本スポーツの落とし穴であると述べた。どうしてこうなってしまうのか?そしてこれを防ぐにはどうすればいいのか?

・本当の悪者は誰なのか?

 本題に入る前に一つの問題提起からまず入ろう。選手だけが悪かったのか?落とし穴にはまってしまうのは、選手自身が天狗になってしまったがための自業自得であるという見方はあるだろう。実際に謙虚な錦織選手は日本スポーツの落とし穴にはまっていない。結局のところはどんなことが起ころうが選手次第なんだから、選手本人がメディアに持ち上げられてもしっかりと自分を確立して、スポーツ選手としての歩みを進めればいい。だから選手の自業自得という見方は普通に考えれば出てくるものであろう。だがそれは言い換えれば、選手その人に全ての責任を押し付けているだけだ。

 そもそも論として、マスメディアが持ち上げなければこの落とし穴にはまることはない。そして、特に五郎丸選手なんかのいわゆるマイナースポーツに関しては、マスメディアが持ち上げなければ、知らなかった人が大半なのではないか?マスメディアに持ち上げられて初めて五郎丸歩というスポーツ選手を知った人が大半なのではないのか?今まで全く興味関心を持たなかった人物を、マスメディアがヒーロー扱いしただけで、自分もヒーローのようにその人を見る。この行為自体に疑問を感じないだろうか?言うなれば、マスメディアに踊らされているといえなくはないだろうか?

 こうして考えた場合、日本スポーツの落とし穴は選手だけが悪いのではなく、むしろ本当の悪者はマスメディアであるというのがわかるはずだ。実際にメディアの方に焦点を向けると、あれだけヒーロー扱いして様々なメディア露出をさせてトレーニングの時間を削らせて、実際に成績が振るわなくなったらごみのようにぞんざいな扱いをする(場合によってはスポーツ選手を叩く)。こんな悪魔のような話があるだろうか。メディア露出に関しても、選手本人はスポーツの認知とプレイ人口を増やすためと述べているが、だったらメディア露出以外にも結果を残すといった方法があるだろう?なぜメディア露出だけが大きくなってしまうのか?それはそうさせることをマスメディアが吹っ掛けたからではないだろうか?いわゆる交渉であり、別の言い方をすれば甘い罠というやつだ。これに関しては、選手本人の問題もあるが100%罠にかかった方が悪いとは言えない。罠にかけた方だって悪いのだ。

 そしてこの罠に関しては企業は悪くない。企業は利用されていただけに過ぎない。五郎丸選手の項にも書いたが、そもそもメディアが持ち上げなければ企業だってCMへの起用は考えなかっただろう?こうして考えてみても、マスメディアが持ち上げるから日本スポーツは落とし穴にはまってしまうといえるのである。つまり、マスメディアが元凶であるということである。

・メディアの誘惑に負けないためには・・・

 では、マスメディアの罠にかからないためにはどうすればいいのか?それは錦織選手がヒントを与えてくれる。詳しくは錦織選手の項を参照してほしいが、錦織選手は様々な偶然が重なった結果、マスメディアの罠にはまらなくなっているといっていいだろう。この錦織選手の様々な偶然を生かすことが鍵だ。改めて錦織選手の項でも述べたものを述べると、まず世界をメインに活動する。本拠地を日本ではなく世界に映せば、そもそもマスメディアの魔の手が伸びることはない。そりゃそうだ。国外にいれば魔の手を伸ばそうとするたびに、国外に行かなければならないという手間がかかるからだ。

 次に、魔の手にかかったとしてもメディア露出をトレーニングに使う。これは錦織選手の項に具体的に書いているのでそちらを参照。最後は、なんといっても自身の本当の目的を見失わないことだ。メディア露出を増やす前に自分はスポーツ選手なのだ。メディア露出よりも練習が大事だ。メディア露出を行おうとしても、練習に繋がらなければメディア露出は避ける。こういった心持を選手自身が持つことが大切なのである。

 とはいえ、特に最後に関しては選手本人次第なので難しいと思うかもしれない。どうすれば自身の本当の目的を見失わずにメディアの罠に嵌まらなくなるのか。それは五郎丸歩選手の項にさりげなく書いた重要な部分が全てだ。五郎丸選手の項に私はこう書いた。私の中では五郎丸フィーバーが沸き上がらなかった。それ即ち、地上波放送を見ていなかったからということ。地上波放送を見ないということは、メディアの報道に興味関心をなくすということである。メディア報道に興味関心を持たないとどうなるか。せっかくのスポーツ選手の持ち上げが意味をなさなくなる。ここが最大のポイントだ。つまり、メディアが持ち上げても見る人がいなければフィーバーは起きない。言い換えれば、メディアに対して無関心を貫けばメディアの罠にかかることはないということなのだ。これは選手だけでなく、視聴者国民、というかファンにも通じるものであるというのがポイントだ。

・ファンがしっかりすれば誘惑は止められる

 選手自身が無関心を貫いても、ファンが報道を真に受けてCMに出てくれとかテレビ番組に出演してくれと言えば、選手は考えてしまうだろう。メディアの魔の手に自分はかからないと思っていても、ファンからの言葉で自分からかかりに行ってしまうこともあるのだ。つまりメディアが直接手をかけなくても、ファンなどを活用して罠にかけることができてしまうのだ。こういう風に考えると、日本スポーツの落とし穴がいかに巧妙に作られているのかがお分かりいただけるだろう。

 だがこのファンの活用はファンがメディア報道を真に受けるからできること。逆に言えば、ファンがメディア報道を真に受けなければファンを使って選手を自分達の罠にはめることはできなくなるということだ。つまり、ファンがメディア報道に無関心でいることで間接的に選手の生命を救う形になるということなのだ(選手生命という意味ね。中にはガチの生命もありそうだけど)。

 そして一番いいのが、むしろファンはメディアのフィーバーに反発するのが一番いい。仮に選手がメディア露出を多くしようと考えていても、ファンがメディア露出をやめて練習に専念してと選手に訴えれば、選手はメディア露出を控えることも考えてくれるだろう。それが多くのファンから声が上がればなおさらだ。つまりファンがメディア報道に反発すればするほど、選手は日本スポーツの落とし穴からどんどん遠ざかるというわけである。いくら選手が芸能人扱いされて気分がいいと言っても、ファンを大事にしなければどのみち選手生命が断たれてしまうだろう?これはスポーツ選手として当たり前のことだ。どんなにメディアから追い詰められて苦悩したとしても、ファンからの声があれば選手は目覚めてくれる。それが本当の「ファン」のあり方なのではないだろうか?これはスポーツ選手のファンだけに限ったことではないかもしれない。つまり、選手がメディアの罠に嵌まろうとしてもファンの側から止めることはでき、そのためにはファン自身がメディア報道に反発する必要があるということなのである。だからメディアに対して無関心を貫くことは、視聴者国民ファンにも通じるものであるということなのである。

・まとめ

 今までに挙げてきた主張をここでまとめる。日本スポーツには落とし穴がある。その落とし穴とはマスメディアが引き起こすもの。とある大会で注目を集めたスポーツや選手をマスメディアが持ち上げ、メディア露出が多くなった芸能人的扱いになる。メディア露出が多ければ多いほど、練習に費やす時間が減り、結果的に選手としての結果を残せなくなるという落とし穴が日本スポーツにはある。これはマスメディアが持ち上げるから起こることなのであり、この落とし穴を引き起こす戦犯はマスメディアである。この落とし穴にかからないためには、単純明快に選手自身が日頃からマスメディアに無関心を貫いていることが重要。

 また選手がメディアに無関心を貫いていたとしても、ファンがメディアを真に受けていれば、ファンからの工作もできてしまう。そこでファンもメディアに無関心でい続ければ、ファンからの工作もできなくなる。スポーツ選手自身も、そのファン並びに視聴者国民もメディア報道に無関心でいれば、日本スポーツは落とし穴にかかることはなくなるというわけである

・結びに

 以上で長きにわたったシリーズも終わりにする。いかがだっただろうか?私は常日頃からtwitterでもブログでもメディア報道に惑わされないことが重要だと述べてきた。それがまさかスポーツにまで及ぶことになると思っていた方はいるだろうか?実際の私の今回の文章、間違ってはいないはずだ。実際にスポーツ選手の進退を見てくれば、こうした考え方は自ずと見えてくるはずである。

 今回の私の主張はもしかしたら初めて目にしたという人が多いだろう。それもそのはず。私一個人が誰の助けも借りないで自分自身の頭一つで考えたことだからだ(他に似たような主張を見かけたことがあったら、己惚れということで申し訳ありません)。今回の主張に正しい正しくないというのは存在しないと私は思っている。私はこういう見方があると主張しただけだ。この私の見方をどう受け止めるのかは読者次第だ。だが、もしこれが日本スポーツの興成に繋がるとしたら、やってみる価値はあるのではないだろうか?マスメディアを無視するどころか反発する、それで本当に日本スポーツの落とし穴にはまる選手がいなくなれば、それはそれでよいのではないか?逆に言えば、マスメディアを無視することで日本スポーツの落とし穴に嵌まる選手がいなくなったら、それはマスメディアが今まで日本スポーツをゆがめてきた証拠になる。そういう意味でもメディア報道に惑わされない、メディア報道を無視することが大切なのである。

 

 それでは今回はこの辺で