D.S.~ダルセーニョ~のブログ(仮)

自分で勝手に考えたことを色々書いています

シリーズ米大統領選挙:③苦戦するヒラリー・クリントン。背後に中国の影?

・初めに

 この記事を投稿したのは2016年2月18日です。草案はそれ以前です。現在の状況とは食い違いますのでご了承ください。
 この記事には主観と妄想が詰まっています。それでもいいという方は拝読ください。一応シリーズものですが、前回記事を読まなくても支障はありません。ただ、読んでおいた方がちょっとは面白くなるかもしれません。
 なおこの記事(前の記事もそうだが)はヒラリー氏が反中派であるという前提で書いています。違ったらごめんなさい。

・苦戦するヒラリー・クリントン
 今回取り上げる米大統領選挙の立候補者はヒラリー・クリントン氏。ちなみに、同シリーズであと二人の人物を取り上げるつもりだ。その二人とは、マルコ・ルビオ氏とテッド・クルーズ氏。今回のシリーズで取り上げる5人を私はビッグ5と呼ぶことにしている。ちなみになぜこの5人なのかというと、一番最初のアイオワ州予備選挙で注目が集まった5人だからである。

 このビッグ5の中でもヒラリー氏は事前予測では圧倒的有利との見方が出ていた。それもそのはず。あのビル・クリントンの妻であり、知名度も非常に高い。前回の米大統領選挙ではバラク・オバマと白熱の戦いを行った。言ってしまえば、かつて米大統領選挙で戦ったことのある大ベテランの人物なのである。そんなヒラリー氏が今回の米大統領選挙でまさかの苦戦を強いられている。ヒラリー氏を苦戦させている人物は前回取り扱ったバーニー・サンダース氏。こちらも政治的にはベテランであるが、民主社会主義を唱えるとんでも人物である。そんなとんでも人物にヒラリー氏は苦戦しているどころか、現段階で負けている。ヒラリー氏のこの状態から今回の米大統領選挙は大波乱の展開となっているのである。

 今回はヒラリー氏がなぜ苦戦に追い詰められているのかを個人的に分析する。また前の記事でも述べたが、ヒラリー氏の苦戦の背景に中国の影がちらついている可能性がある。これについても述べるが、あらかじめ申しておくと、中国の影についてはソースなしの完全に一個人の妄想である。それを踏まえた上で今回の記事を拝読してほしい。まずはヒラリー氏がどういう人物であるのかを見てみる。

 ヒラリー・クリントンとは

 まずは簡単なプロフィールを。1947年10月26日生。生まれはイリノイ州シカゴ。現在の年齢は68歳。繊維業界の大物の家庭から生まれたヒラリー氏は白人中産階級の多く住むところで暮らすことになる。まごうことなき勝ち組である。どうも若いころから政治に興味関心があったようで、初めての主だった政治活動は1964年の大統領選での共和党バリー・ゴールドウォーター候補を応援するゴールドウォーターガールであった。大学卒業後は政治活動を行う傍ら弁護士としても活動も始めるようになる。この時に夫となるビル・クリントンと出会い、結婚する。ビルが大統領になってから8年間ファースト・レディを務め、その傍らで弁護士としても活躍していたことから、アメリカ国内では最強のファースト・レディと呼ばれるようになる。その後も彼女の人気は根強く、2000年についにニューヨーク州の上院議員に初当選。2008年には米大統領選挙出馬を表明。この時にオバマと白熱の戦いを繰り広げたことは記憶に新しい。そしてオバマ政権下に国務長官を経験したのちに今回の大統領選に出馬している。

 以上が彼女の簡単なプロフィールであるが、見てわかる通りバリバリのエリートである。知名度実績共にアメリカ最強の女性といっても過言ではない人物である。そんな人物がなぜ今回の米大統領選挙で苦戦を強いられているのかを分析する。

・ヒラリー苦戦の背景

 ヒラリー氏が今回の大統領選で苦戦しているのにはいくつかの要因が考えられる。一番大きいのは、彼女の立場と米国内の現状との隔離であろう。これはサンダース氏が台頭してきた背景と全く一緒だ。よってサンダースの記事と合わせて拝読してもらいたい。ヒラリー氏は先ほども述べた通りまごうことなき勝ち組だ。富裕層に位置している人物だ。富裕層への反発が今の米国に根強く残っているのなら、ヒラリー氏にも富裕層として労働者層からの反発があるのだろう。またヒラリー氏を始めとした民主党の主要候補はとある討論会でサンダース氏の主張に反論できなかったという。つまりヒラリー氏はサンダース氏の述べる米国の貧しい現実を打破するための案を持ち合わせていないということになる。最近では資本主義の観点から米国の貧しい現実を打破する案を構築しているようだが、これもサンダース氏の記事で述べたことだが、若者は資本主義を疑い始めている。そんな若者に資本主義による貧困の脱却を訴えても声は届かないだろう。その声を訴えている人物が資本主義による勝ち組なら尚更だ。

 また視点を変えた場合、民主党の支持者の状況もヒラリー氏苦戦の一因になっていると見ることができる。というのも、民主党支持者の中でもまず若者はほぼ全員がサンダース氏を支持しているということだ。よって民主党支持者の中の若者がまずいなくなる。残った若者以外の支持者が皆ヒラリー氏を応援してくれればいいが、ヒラリー氏だけが残っているわけではない。つまり残った若者以外の民主党の支持者が分断しているのだ。一応女性は同じ女性でかつ強い人物であることからヒラリー氏を応援しているようだが、その他の民主党支持者は必ずしもヒラリー氏を支持しているというわけではない。こうした民主党の支持者が分断されている状況でほぼすべての若者がサンダース氏を支持しているから、サンダース氏が抜きんでている状況になっていると考えることができるのである。逆に言えばそれだけ若者の力が強いということだが、これに関しては別のトピックで。言うなれば、ヒラリー氏は民主党支持者の混乱に巻き込まれたのである。が、別の言い方をすれば民主党支持者の混乱を収束できるほどの力を持っていなかったとも言うことができる。

 以上の事から様々な要因が重なった結果、ヒラリー氏の予想外の苦戦に繋がっていると考えることができる。一番大きいのがサンダース氏の台頭とその背景であるのは間違いない。サンダース氏の台頭してきた背景、つまり米国内の貧困化をどう打破していくのかの具体策を提示できるか否かが今後のヒラリー氏浮上の要であろう

---スキャンダルは大統領選挙のお約束なので影響は少ない?

 ちなみにヒラリー氏にはスキャンダルがあったが、私はこれはヒラリー氏苦戦の要因にはなっていないと思っている。というのも、大統領選でのスキャンダルはアメリカの恒例行事。皆死ぬ気で対立候補を蹴落とそうと相手のスキャンダルに躍起になっている。その様が非常に滑稽で面白いから米大統領選挙は楽しめる。アメリカ国民もプロレス感覚でスキャンダル合戦を見ているそうだ。だがそうじゃない層もいる。それは日本のスキャンダルばっかで政治が進んでいないのに苛立っている層と同じだ。そんな米国のスキャンダル合戦になんとサンダース氏は釘を刺したという。今はスキャンダル合戦をやっている場合ではない、と述べたそうだ。このことからサンダース氏を支持するようになった者もいるそうだ。こういう点でもヒラリー氏は不憫である。

・もしヒラリー・クリントンが大統領になったら

 そんな苦戦しているヒラリー氏だがまだ負けたわけではない。そもそもまだ序盤だ。序盤からとんでもないことになっているというだけだ。よってヒラリー氏が大統領になる可能性は十分にある。ではヒラリー氏が大統領になったらどうなるのかを予測する。と言いたいところだが、実は予測が困難なのである。というのも今のところヒラリー氏の掲げる基本方針は米民主党の掲げる基本方針と同じである可能性が高いのである。よってヒラリー氏の政策は米民主党の政策通りの政治を行うことになるだろう。具体的に、民主党が進めている政策を内政・経済・外交の三つにわけて簡単に取り上げよう。

 内政は銃規制強化国民皆保険の推進妊娠中絶の自由化などが挙げられる。いずれもオバマ政権下において進めてきた政策であり、基本的にはこれらの政策をヒラリー氏は引き継ぐであろう。特に妊娠中絶の自由化に関しては女性という視点から意欲を強めるであろう。

 経済に関しては主に米国内の中間層をターゲットにした政策を行うとのことだ。主張しているのは最低賃金の引き上げ累進課税への賛成混合経済の導入などである。なおヒラリー氏自身は経済に関して、ヒラリーノミクスというアベノミクスパクった参考にした経済政策を考えているとのことだが、詳細は不明である。パクった参考にしただけあって一切不明な状態でもアベノミクスと似たような経済政策になるであろうことは予測ができるが。

 そして外交面だが米民主党はこれが顕著だ。具体的には、戦いではなく話し合いでの解決を第一に求めている。にも拘らず、アメリカが戦争を行った際の与党は民主党だったりする。というのも民主党は外交は国際主義なのである。共和党も戦争を起こすが共和党との違いは、民主党は広く浅く戦争を起こすと言ってよいだろう。だから民主党の方が戦争を起こしやすいのである。オバマがヘタレだから世界中に米軍隊が派遣されていないだけであって、実際は民主党も共和党も世界中への軍隊派遣は積極的なのである。ヒラリー氏が大統領になった場合はさすがにオバマほど消極的にはならないであろう。が、ヒラリー氏に関しては特定の国に対しては積極的というか強硬になる可能性がある。その特定の国とは中国である。ここからは中国を中心にして米大統領選挙を見ていく。

・中国から見た米大統領選挙

 ここからは中国の視点に立って米大統領選挙を見ていく。先にも述べたが改めて述べておく。中国に関してはソースなしの完全なる妄想である。それを踏まえた上でここからの文章を読んでもらいたい。

 まずヒラリー氏が中国をどう思っているかについてだが、一言で表すならヒラリー氏は反中派である。どうも中国関連で痛い目を見たらしく、昔は親中派だったが今は反中派にシフトしているとのことだ。ちなみに今回の大統領選のビッグ5は、サンダース氏を除いていずれも反中派である。といっても、まずサンダース氏が中国をどう思っているかが現時点では不明だし、トランプ氏はただのレイシストである。明確に反中を表明しているのは、ヒラリー氏とルビオ氏。クルーズ氏もどうやら中国には批判的であるが前二人ほど強いかどうかは不明だ。このように米大統領候補のビッグ5のうちの4人が中国に対して否定的なのである。中国から見ればサンダース氏を除いていずれも大統領になってほしくないだろう。特にサンダース氏と同じ民主党候補のヒラリー氏には厳しい目を向けているだろう。

 こうした事情から中国がヒラリー陣営に不利になるような工作を既に行っている可能性がある。あくまでも推測であるが、この推測が出てきた背景には、

・サンダース氏が民主社会主義
・米国内における中国の工作活動の活発化
・上記の結果増えている米国内の親中派
・増加する中国系移民

 の要素が考えられる。そしていずれも民主党に絡んでいる。サンダース氏が民主党候補であり、親中派の米議員は民主党の方が多いと聞く。そして中国系移民の支持政党の大半が民主党である(そもそも民主党の支持母体に移民系の人々が入っている)。こうした背景から民主党内における中国の影響力は大きいことが予想できる。どの国も民主党は中国寄りだな。このような民主党内における親中派勢力が反中派のヒラリー氏を大統領にさせまいと工作活動を行い、ヒラリー氏を不利にしている可能性は十分にある。中国からすれば、幸運にもサンダース氏が若者から絶大な支持を集めている。この若者の支持に便乗してサンダース支持の「ふりをして」ヒラリー氏を落とそうとしていると考えることは十分に可能である。この場合のポイントは中国の工作活動がないように装うことができることだ。中国の工作活動をサンダース氏の支持という形に「隠せば」中国の工作活動を目立たせずに行うことが可能である。

 そしてヒラリー氏がサンダース氏に敗れれば、あとは流れのままにサンダース大統領を誕生させることは造作もないだろう。共和党の候補者次第では米国内の貧困層の大半をサンダース氏に傾けることは可能である。そうして誕生した社会主義の大統領のサンダース氏に同じ社会主義国家として近づき、関係を深めることで米国における中国の影響力を高めさせるシナリオは十分にあり得る。噂では中国は中国系の米大統領が誕生するように仕向けているという。本当だとすれば、まず中国が親中派の大統領を誕生させる工作から始めようとしていることは十分に考えられる。

 といっても、何度も述べているが、サンダース氏が必ずしも親中派であるとは限らないサンダース氏は親中派ではなく民主社会主義である。中国にどう対応するかはサンダース次第である。恐らくサンダース氏を親中派にするための懐柔を行うとは思われるが、サンダース氏が中国の誘惑に負けるかどうかは未知数である。だが他の大統領候補に比べれば中国からすればサンダース氏が最もふさわしいのも確かである。

---そもそも中国そのものが大丈夫なのか?

 またそもそも論としてアメリカにおける中国の影響力を高める前に中国が自滅する可能性もある。具体的には述べないが、今の中国情勢を垣間見れば誰でも予測は可能である。もしかしたらこの懸念は杞憂に終わるかもしれない。だが日本としては警戒しておくに越したことはないだろう。

・米国に近づく中国に日本はどう立ち向かうか

 米国への影響力の拡大を図る中国に日本はどう立ち向かえばいいのか。まず最初に述べておくが、中国の工作活動をなくすことは不可能である。これは中国の工作活動のしたたかさとしつこさから逆の意味で中国の工作活動を放っておくという意味である。中国の工作活動に対抗するぐらいなら、日本としての威厳をアメリカに向けるほうが先だ。つまりアメリカ全体を親中派にさせないように強い日本をアメリカに見せつければいいのである。

 また仮にアメリカが親中派になったとしても、アメリカから受ける影響を少なくさせればいいのである。具体的にはアメリカで中国の影響力が強くなったらその時点で日米同盟を解消させることが挙げられる。もっともこれは極論である。大事なのはアメリカへの依存をいかにして小さくさせるかである。今の段階からアメリカへの依存を小さくしておけば、いざアメリカが親中派になったとしても不利になる要素は弱まる。そのアメリカへの依存が最も大きいのが軍事面である。つまり軍事面においてアメリカへの依存を小さくさせるのが、アメリカが親中派になった時の対策になるのである。その最たるものが日米同盟の解消である。そしてこれが意味するものは日本が完全なる軍隊を持つことである。アメリカが親中派になった時のことを踏まえて、日本は軍事力について考える時が来ていると私は考えている。

・まとめと私の見解

 ここからまとめに入る。ヒラリー氏が今回の大統領選で苦戦している背景は、様々な要素が重なり合った結果であり、特に自らの立場と米国内の現状の隔離が挙げられる。だからサンダース氏に支持をとられているのである。そして勢いを増すサンダース旋風に中国勢力が便乗している可能性がある。そうしてサンダース大統領を誕生させ、米国内における中国の影響力を高めるのが中国の狙いと推察することが可能だ。そんな米国に接近する中国に日本は警戒感を強め、今からでも対策を取っておくことが大事だ。その具体的な対策として日本の軍隊保持が挙げられる。日本の軍隊保持は対中国だけでなくあらゆる面からもメリットがあるため、本気で実現させる必要はあるということである。

 

 ここからは私の見解を述べる。ここまでヒラリー「大統領」については全く触れていなかったが、私一個人はヒラリー大統領の誕生に賛成である。といっても、積極的賛成ではなく今のところは消極的賛成である。ヒラリー氏に賛成する理由は、当然ながら対中国である。反中派のヒラリー氏とは対中国で協力関係を強めることができると考えている。懸念があるとすればヒラリー氏が女性であることと民主党であることだ。民主党はともかく女性であることを懸念にするのはナンセンスかもしれない。むしろヒラリー氏が女性であることを踏まえてこちらも女性の総理大臣を誕生させれば、当人同士の相性によっては良好な関係を築くことはできるであろう。幸運にも、今年新たに台湾総統として女性の蔡英文が選ばれたことは対中国を視野に入れた場合は心強い存在となっている。アメリカ、日本、台湾の言ってしまえば「クイーン3」による対中包囲網はロマンあふれる展開だ。こうしたことからヒラリー大統領には消極的だが賛成なのである。が、日本からすればヒラリー氏よりももっと米大統領に相応しい人物がいる。逆に言えば、その人物がいるからこそヒラリー大統領に消極的なのである。その人物とはマルコ・ルビオ氏である。次回はマルコ・ルビオ氏について取り扱う。